
ホルンの音色でシカを呼び寄せる、奈良の恒例行事「鹿寄せ」が行われ、夏休みの家族連れなどが楽しみました。
「鹿寄せ」は、奈良市に観光客を呼び込もうと主に夏と冬に行われていて、ことしの夏は今月6日から毎週日曜日に行われています。

27日は午前9時半すぎに、奈良公園に近い「飛火野」と呼ばれる芝生の広場で、シカの保護活動に取り組む団体の職員がベートーベンの交響曲「田園」の一節をホルンで吹くと、林の中から100頭ほどのシカが次々に駆け寄ってきました。

集まったシカの中には子ジカもいて、職員から好物のドングリをもらって食べていました。
広場には家族連れなど大勢の人が訪れ、シカと一緒に写真を撮ったり、鹿せんべいを与えたりして楽しんでいました。
両親と訪れた群馬県の小学1年生の男の子は「ホルンでシカを集めるところがすごかった。角のないシカが好きです」と話していました。
「なつの鹿寄せ」は来月31日まで毎週日曜日に行われる予定です。