日本を訪れる外国人旅行者が過去最多を更新する中、石破総理大臣は、2030年に外国人旅行者の数を6000万人に増やす目標の達成に向けて新たな計画を取りまとめるよう関係閣僚に指示しました。
総理大臣官邸で開かれた関係閣僚会議には、石破総理大臣や中野国土交通大臣などが出席しました。

この中で、石破総理大臣は「観光は地方の根幹的な産業であり、若者も女性も活躍できる『地方創生2.0』の切り札だ。官民一丸となり観光戦略を強力に進めてほしい」と述べ、2030年に日本を訪れる外国人旅行者の数を6000万人に、消費額を15兆円に増やす目標の達成に向けて、来年度末までに新たな計画を取りまとめるよう指示しました。
去年1年間の外国人旅行者は3686万人余りとコロナ禍前を上回って過去最多を更新しましたが、宿泊先の7割が三大都市圏に集中するなどさらなる受け入れについては課題も指摘されています。
このため、計画の策定にあたっては、地方観光の魅力向上や空港や2次交通も含めた受け入れ環境の整備、オーバーツーリズムの未然防止の対策などについて検討が行われる見通しです。