
大規模な災害が起きた時に備えようと群馬県は水洗トイレが設置された移動式の「トイレコンテナ」を新たに導入し、県内の公園などに設置しました。
移動式の「トイレコンテナ」は高崎市にある県立公園など3か所に各1台ずつ設置されました。
コンテナの中は2つの個室に分かれていて、1つには通常の洋式トイレが、もう1つには車いすの人の利用にも対応したバリアフリートイレが設置されています。
また、屋根には太陽光パネルが設置され、停電の際でもコンテナにあるタンクを1回満水にした場合で、4000回まで水で洗い流すことができます。
トイレコンテナの導入費用は3台で1億1000万円余りで、県によりますと財源には国からの交付金やクラウドファンディングで集まった寄付などがあてられるということです。
県はふだんは公衆トイレとして利用し、災害時はトラックに積んで被災地に運び入れることにしています。
群馬県危機管理課の飯塚毅課長は「能登半島地震ではトイレ環境の課題が注目されていた。ふだんからこのトイレを使うことで、災害への備えを考えるきっかけにしてもらえれば」と話していました。