この1年間の書籍のベストセラーが発表され、人気絵本シリーズの第3作、『大ピンチずかん3』が総合で1位になったほか、「文庫」のジャンルで、映画化され大ヒットした『国宝』が1位になりました。
出版物の取り次ぎをしている「日販」=日本出版販売は、11月18日までの1年間の本の売り上げをまとめました。

それによりますと、文庫とコミックなどを除いた「総合」のジャンルで1位になったのは、子どもが日常で出くわすさまざまなピンチをユーモアたっぷりに描いた鈴木のりたけさんの人気絵本シリーズの第3作、『大ピンチずかん3』で、シリーズの第1作も10位に入りました。

2位には、ことしの本屋大賞を受賞した阿部暁子さんの小説『カフネ』が、
3位には、『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』が入りました。

また、「文庫」のジャンルでは、吉田修一さんの『国宝』上下巻が1位になりました。
文庫版が発売されたのは4年前ですが、ことし、映画化され、実写の日本映画として興行収入が歴代1位となるなど大ヒットしたことを受け、原作の小説が注目されました。

このほか、「新書ノンフィクション」のジャンルでは、人気アイドルグループ、嵐の二宮和也さんの『独断と偏見』が1位になりました。
日販は「共感をもたらす作品、すでに定評のある作品がランキング上位を占めた。口コミやSNS評価における共感性や確実性の高まりは、近年のランキングを大きく左右している」などとしています。
書籍ベストセラー「総合」1位~10位 日販調べ
1.『大ピンチずかん3』 鈴木のりたけ
2.『カフネ』 阿部暁子
3.『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』 両@リベ大学長
4.『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』 TEX加藤
5.『ポケモン生態図鑑』 株式会社ポケモン きのしたちひろ
6.『変な地図』 雨穴
7.『パンどろぼうとスイーツおうじ』 柴田ケイコ
8.『謎の香りはパン屋から』 土屋うさぎ
9.『頭のいい人が話す前に考えていること』 安達裕哉
10.『大ピンチずかん』 鈴木のりたけ