実家暮らしの人が家に入れるお金、平均5万4009円
一人暮らしの時よりも、6万円超浮いている!
独身の実家暮らしの社会人が家に入れるお金は毎月平均5万4009円で、一人暮らしの時と比べて平均6万2641円浮いていることが、クレジットカードとお金の総合メディア「MoneyGeek」を運営するモデル百貨(長崎県佐世保市)の調査でわかった。2023年8月16日に発表した。
金銭的な負担が軽減されることを理由に、社会人になっても実家での暮らしを選ぶ人は少なからずいる。しかし、その一方で、毎月いくらかのお金を家に入れているケースがある。調査によると、実家暮らしの社会人の61%が「家にお金を入れている」という。
毎月家に入れるお金の金額をはじめ、金額の決め方や実家暮らしで感じるメリットとは?
実家にお金を「入れる派」と「入れない派」で、平均年収は2倍違う
調査は、現在実家暮らしをしている独身の社会人1000人を対象に聞いた。まず、「家にお金を入れていますか?」との問いに、全体の61%の人が「はい」(家にお金を入れている)と答えた。「いいえ」は39%だった。
また、「家にお金を入れている」と答えた人の平均年収は343万7129円。「お金を入れていない」人のそれは185万5872円。お金を「入れる派」と「入れない派」の平均年収はおよそ2倍の違いがあることもわかった。
「家にお金を入れている」と答えた人(n=573)に、「家に入れるお金はいくらですか?」と聞いたところ、毎月実家に入れるお金は20?50代の全年代の平均で5万4009円だった。
これを世代別でみると、一番多かったのが50代の7万5473円、一番少なかったのは20代の3万3232円で、50代は20代の2倍以上のひらきがあった。
さらに、実家暮らしを選んだ理由を聞いた(n=573)ところ、最も多かったのは「お金に余裕がないから」と答えた人で32%を占めた。次いで、「お金を貯めたいから」の21%が続いた。金銭的な理由が53%と、半数を超えた。
「職場が近いから」と答えた人が16%いたほか、「介護のため」という人も9%いた。
実家暮らしの81%が、幸福を感じている
調査によると、一人暮らしの経験者が実家で暮らしはじめたことで、「お金はいくら浮いていますか?」(n=395)と聞いたところ、一人暮らしの時と比べて平均6万2641円が浮いていることがわかった。
最も多かったのは、「4万1円~5万円」と答えた人で27%。次いで、「9万1円~10万円」が15%、「2万1円~3万円」の13%が続いた。
「MoneyGeek」編集部は、
「一人暮らし経験者の回答によれば、実家暮らしによって毎月6万2641円浮いているので、たとえ毎月5万4009円を入れても、実家暮らしを選ぶのもうなずけます」
とコメントしている。
また、一人暮らし経験者に「実家での暮らしで感じる幸福度」(n-395)を聞いたところ、一人暮らしの時と比べて81%の人が、実家暮らしに幸福を感じていることがわかった。「いいえ」(幸福ではない)と答えた人は19%だった。
「幸せの理由」を聞くと、「趣味に使えるお金が多くなった」「お金が減らないので貯蓄が増えた」「料理がおいしい」といった声が寄せられた。
実家暮らしには金銭的な負担軽減のほか、家事の分担では、自室の掃除は自分でするものの、料理や買い物などは家族任せという声も多く、だいぶ家事から解放されているようすがうかがえる。
また、「家族だんらん」や「ペットと暮らせる」、「居心地がよすぎる」などの実家暮らしならではの温もりを感じている声が少なくなかったという。ただ、こうした実家生活が続くことが、独身生活(未婚)の長期化や社会人としての自覚のなさにつながるとの懸念もなくはない。
なお、調査は実家に暮らす、全国の独身の社会人1000人を対象に、2023年6月29日~7月5日に実施した。
リンク:https://article.yahoo.co.jp/detail/89ca8aede8b477181245a71e3cbb9c09759d8c6e