「一日」を「ついたち」と読むのはなぜ? 面白い日本語の変化
月の初めの「一日」は「ついたち」。当たり前に使っていますが、なぜ「ついたち」と読むのかご存知でしょうか。
つれづれなるままに
「二日(ふつか)」、「三日(みっか)」、「四日(よっか)と、「十日」までは「和語読み+日(か)」のルールが当てはまるのに、「一日」だけは「ついたち」と読むのはなぜだろう?
これは昔の暦に関係します。今は太陽暦ですが、明治以前は太陰暦、つまり月の満ち欠けを基準にした暦でした。一日は、これから月が満ちていく、つまり「新たな月の出発」という意味で「月立ち(つきたち)」と言われ、やがて「き」が「い」に変化したものと考えられています。
「き」が「い」になるのは,他にも
- 埼玉:さきたま→さいたま
- 衝立て:つきたて→ついたて
という例が挙げられます。
音の変化というのは面白いもので、「ki」が「i」になるように子音が落ちるものもあれば、母音が変わるものもあります。
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