タトゥー(入れ墨)はなぜ温泉で問題になる?禁止の理由
周囲の人に威圧感を与えてしまう入れ墨の反社会的イメージ
明治時代に入れ墨が禁止されて以降も暴力団においては入れ墨が廃れることはなく、むしろ組織への忠誠を示すために使われました。その結果、「入れ墨(刺青)=暴力団」というイメージができ、入れ墨があることで周囲を威圧することにつながったといえます。
また、少し昔は今とは異なり、どの家庭にもお風呂があったわけではありません。銭湯に行く人が多かった時代においては、入れ墨が入った人を入場許可してしまうと、周囲の人が威圧的に感じる可能性が大きいといえ(今でも多少はそうでしょう)、そのため一般のお客様の安全と安心を考慮して、現在も多くの銭湯や温泉施設(特に民間)が入れ墨・タトゥがある人の入場規制を行っていると考えられます。
ファッションとしての入れ墨(タトゥー)どう線引きする?
さて、ここで問題になるのは、ファッションとしてタトゥを入れている人も入場規制にひっかかる恐れがある点です。暴力団関係者かどうか線引きをするのが難しいこともあるのかもしれません。また、小さなタトゥであっても、それをOKとしてしまうと他の客を不愉快にさせる恐れもあり、また収拾がつかなくなるといったことも想定されるため、入れ墨やタトゥはすべてNGとしておくほうが銭湯・温泉施設側にとっては合理的といえるのでしょう。
なお、最近では入れ墨・タトゥを隠すラッシュガードのような水着を着用すれば入場を許可されるケース、観光温泉施設などによっては入れ墨やタトゥだけでは入場を拒否しないといったところもあります。
入れ墨があれば何でも入場禁止にするというより、何らかの措置(上記のラッシュガード着用、迷惑行為を起こした場合にはその後の入浴禁止など)により入場を緩和することも時代の流れとして増えてもよいのではないでしょうか。
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