学歴より職歴が重視される理由
30代以降になると職歴>学歴となるわけですが、フルタイムワーカーとして働いたことがない人、就労経験がない学生は、「なぜ職歴がそれほど重要なのか?」という答えを伴わせていません。
そりゃそうです、働いたことがなければ働くことの意味について分かるはずがないのですから。
よって就労経験がない人から、
・資格、免許は取っておいた方が良いのか?
・高学歴ワーキングプアはなぜ生まれるのか?
・アルバイトは職歴にならないの?
・コミュニケーション能力って何なの?
・就職活動の面接では何が重視されるのか?
といった類の質問が飛ぶわけです。
この記事では職歴や仕事、社会人として生きることのイメージを自分なりに説明していきたいと思います。
●資格は必要なのか?
資格は重要です。
勉強することに越したことはないと思うし、仕事や家事、育児をしながら隙間時間で資格を取得する人はストイックで誇るべきと思います。
一方、学生やプー太郎は空き時間が腐る程あるので、資格を持っていても誇れません。
また業務、名称独占以外の資格はあくまで自己研鑽や趣味程度にしかみられません。
まず資格というのは、それ自体が目的でないということ。仕事(社会)に生かして初めて真価が得られるものです。目的意識のない資格勉強は趣味と変わりありません。
●学歴は通じるのか?
日本はじめ学歴社会の国は卒業した大学名が信用に繋がります。「東大出身」の肩書きは死ぬまで有効だと思います。
しかし、いざ社会に出ると、就職時は有効なものの、やはりそれ以降は職歴の方が重要になると感じます。
学歴は高々、中高の6年頑張れば取得できるものですが、人生の後半戦は学歴より職歴の方が年数的に長くなります。
例えば40歳となれば、15年程度の職歴があるわけで、これは中高の6年と比較すれば当然のように長くなります。
よって感覚的にですが30歳が学歴と職歴の分かれ目と思います。
遅くとも(院卒とか留学とかの遅れを加味して)25歳までにはいずれかの企業に滑り込み、職歴を形成していかなければならないと思います。
●社会に出ると教科書がなくなる
学校で勉強ができたタイプが、社会でサッパリ役に立たなくなることがあります。その原因のひとつに、社会には教科書(業務マニュアル)がないことが挙げられます。
私も入社時に仕事のやり方が分からず、逐一先輩に聞いておりました。その度に「今忙しいから後にしてくれる?」とか「俺も分かんないんだよね」とか「そんなのいちいち聞かないで考えてよ」などと期待出来ない回答ばかり返ってきました。
仕事のやり方をどのように知るか(情報収集能力)も社会人の腕の見せ所です。情報はその辺に転がってるものでなく、自分で探してモノにしなくてはなりません。
大企業、優良企業であれば比較的、業務マニュアルは揃ってることが多いですが、それでも完璧ではありません。出題範囲が定まってる学校のテストがいかに楽か思い知らされます。
これは学生が就職活動をして、入社して、社会人になる一連の過程の中で味わう最も難しい事象だと思います。人から教わって伸びたタイプは社会で伸びず、一方自分の力で自分の将来を切り開くタイプは伸び代があります。
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