日本にも「リベンジ消費」が必ず来る? そのとき急回復する4業種とは
日本でも徐々にワクチン接種が進んできたことから、国内経済の回復時期についても関心が高まりつつある。ただ諸外国と比較して接種の遅れが致命的であることや、もともと経済の基礎体力が弱いという現実もあり、米国のように急回復というわけにはいかないだろう。現時点では生活に困窮している人も多く、消費の回復などを話題にする時期ではないかもしれない。ただ、感染症はいつかは終息するものであり、日本にもどこかのタイミングで急激に消費が拡大する、いわゆる「リベンジ消費」がやってくる可能性は高く、事業者にとっては相応の準備が必要となる。
短期的には消費は元に戻ろうとする
マクロ的に見た場合、消費者がどのような品目やサービスにお金を使うのかという行動パターンは、短期的には大きく変化しない。人によって好みはさまざまとはいえ、全体の平均を取ると、食品、衣類、外食、旅行、贅沢品など各項目への支出比率は数年では大きく変わらないのだ(10年、20年という単位では、社会の構造が変化するので、消費のパターンも変わっていくが、1年、5年という単位では大きな変化は発生しない)。
短期的に消費のパターンが変わらないのだとすると、何らかの理由で、ある消費が抑制された場合、その要因が消滅すると、一気に元の状態に戻ろうとする動きが発生する。今回で言えば、コロナ危機で一部の消費が著しく抑制されているので、コロナが終息すると当該消費が想像以上に急回復するという流れになる。これがリベンジ消費の正体である。
リンク:https://www.sbbit.jp/article/cont1/65417
[単語]
1. マクロ的(てき):大きな視野
2. 贅沢品(ぜいたく):分に過ぎた物品。