カッパ
カッパは、日本の妖怪。通常河童と書く。鬼、天狗と並んで日本の妖怪の中で最も有名なものの一つとされる。
外見
体がウロコで覆われ嘴があり、頭に皿を乗せているものである。頭の皿が割れると死ぬ、または力を失い衰弱する。背中に甲羅があり手足に水かきがある。爬虫類が原型なのか、絵では手の親指がないことが多い。亀のように四本足で歩く絵もある。キュウリを好む。
行動、習性
川や沼の中に住む。基本的には泳ぎが得意。悪戯好きだが悪さをしない妖怪として伝えられる場合もあるが、多くは水辺を通りかかったり、泳いだりしている人を水中に引き込み、おぼれさせたり、「尻子玉」を抜いて殺すなどの悪事を働く。抜いた尻子玉は食べたり竜王に税金として納めたりする。尻子玉とはヒトの肛門内にあると想像された架空の臓器で、これを抜かれるとふぬけになると言われている。
相撲が大好きでよく子供を相撲に誘う。相撲に負けた子供は尻子玉を抜かれる。河童は大人よりも力が強いが、仏前に供えた飯を食べた後に闘えば子供でも負けないと言われている。
好物はキュウリ、魚、果物。これにちなみ、キュウリを巻いた寿司のことを「カッパ巻き」と呼ぶ。
義理堅く、魚や薬の製法を恩返しとして提供する民話も多く存在する。
鉄、鹿の角、猿を嫌う。シダの葉で頭をなでると人間に化けることができるとされる。
リンク:https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%91
[単語]
1. 嘴(くちばし):鳥類の口の部分に突出する
2. 衰弱(すいじゃく):からだや物の勢いなどがおとろえよわること
3. 甲羅(こうら):カメ・カニなどの背中の部分を覆う硬い殻
4. 悪戯(いたずら):人が困るような悪さをすること
5. ふぬけ:意気地がないこと。気力がなく、しっかりしていないこと。
6. シダ :