現在の日本が抱える社会問題
♦貧困♦
所得格差や少子高齢化といった社会問題が一昔前から懸念されてきました。また、マイクロプラスチックや待機児童など比較的新しい問題も次々に社会問題化してきています。
ここでは現在の日本で社会問題とされている問題をご紹介していきます。
貧困
貧困と言うと発展途上国だけの問題と思っている方も多いと思いますが、日本でも貧困は社会問題となっています。
貧困には大きく分けて必要最低限の生活も送ることができない「絶対的貧困」と税金などを引き、生活などで自由に使えるお金が国内の平均(等価可処分所得)の半分に満たない「相対的貧困」の2つに分けられますが、今の日本では後者の相対的貧困が社会問題となっています。
厚生労働省の調査によると日本の平均所得金額は2012年(平成24年)の段階で約537万円となっていますが、等価可処分所得は約244万円となっています。つまり等価可処分所得が244万円の半分以下である122万円以下となると相対的貧困となります。
そして2012年(平成24年)には日本人の約16.1%、つまり6人ないし7人に1人の人が122万円以下の収入で生活しており相対的貧困に該当すると言われています。
特にシングルマザーの2人に1人以上が相対的貧困に該当しており、近年の日本では深刻な社会問題となっています。
また、高齢者の相対的貧困も大きな社会問題となっており、70歳以上になると約26%、つまり4人に1人以上が相対的貧困に該当します。
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[単語]
1. 一昔(ひとむかし):もう昔のことになったと感じられるほどの過去。
2. 懸念(けねん):気になって不安になること、あるいは気になった事柄が心から離れない状態を表す言葉である。
3. 満つ(みつ):ある基準・数量まで達する。
4. 該当(がいとう):ある条件・資格などに、 当てはまること。