「大晦日」一年の最後の日に何する?何食べる?
一年の最後の日である「大晦日」。旧暦では毎月の最終日を「晦日(みそか)」と言い、一年で最後の晦日であり、最も大事な日である12月末日を「大晦日」と呼ぶようになりました。
なぜこう読むのか疑問に思われがちですが、かつて「みそか」は「三十日」と書いていたとわかると納得ですよね。また、「晦(つごもり)」という字には、「月が隠れる日」という意味があることから、毎月の末日を指す言葉として使われるようになりました。
►大晦日の代表的な行事1.除夜の鐘
大晦日の風物詩といえば「除夜の鐘」。深夜0時を挟んで撞(つ)かれる108回の鐘の音を聞いていると、一年の終わりと、新しい年の幕開けを感じるという方も多いのではないでしょうか。
この鐘は正式には仏教の仏具である「梵鐘(ぼんしょう)」といい、その澄んだ音色には苦しみや迷いを断ち切る力があると言われています。
参拝客に開放しているお寺もありますので、新しい気持ちで新年を迎えるためにも、除夜の鐘を撞いてみてはいかがでしょうか。
►大晦日の代表的な行事2.年越しそば
大晦日に食べるものといえば、やはり「年越しそば」。細く長いことから健康長寿などの縁起をかついで、江戸時代の頃から食べられるようになったと言われています。そばは切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味もあるとか。
地域ごとに特色があり、有名なところでは北海道や京都の「にしんそば」、福井の大根おろしをのせた「越前そば」、沖縄の「沖縄そば」など。いろいろな具材を載せてみるのもありかもしれませんね。
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[単語]
1. 風物詩(ふうぶつし):ある季節特有の現象、文化、味覚、生物、物売りなどであり、その季節をより意識に特徴づけることができる、物・事柄のことである。
2. 梵鐘(ぼんしょう):東アジアの寺院などで使用される仏教法具としての釣鐘(つりがね)。