제목   |  メタボは大敵…肥満と痛みの関係 작성일   |  2018-10-24 조회수   |  3234

メタボは大敵…肥満と痛みの関係

 

 


「メタボリックシンドローム」が世間の話題となって久しい。このいわゆる“メタボ”とは、「内臓脂肪蓄積とインスリン抵抗性を基本病態として、脂質代謝異常、高血圧、耐糖能異常が一個人に集積している状態」である。このため、メタボの中心となるのは肥満なのである。

 特に、皮下にではなく、内臓(腸間膜)に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満」(ウエストが男性85センチ、女性90センチ以上が目安)が問題である。なお、一般的な肥満の指標として、体格指数BMI(Body Mass Index=体重キログラム÷身長メートルの2乗)がある。この指数が25以上ならば肥満と判定される。米国の調査では肥満人口は急増しており、2000年には全世界で11億人に達した(一方で、飢餓に苦しむ人口も11億人!)。

 肥満はさまざまな二次障害(肥満関連健康障害)を引き起こすが、特に心血管疾患(狭心症や脳梗塞)などが厄介だ。さらには、命の回数券とも呼ばれる「テロメア」(染色体の末端に存在するDNAの損傷を防いでいる構造物)が肥満によって短くなってしまうことも確認されている。

 さて、肥満と痛みの関係性である。結論から言ってしまうと、肥満は痛みにとって大敵だ。

 肥満はさまざまな痛みを作り出し、さらに増悪させる。たとえば、ある疫学調査によれば、BMIが30以上の人は、BMI25未満のグループとの比較で「腰痛」の発症率が2倍になるという。若年者では、腰の椎間板が自身の重みに耐えかねてパンクし、椎間板ヘルニアを発症する。加齢変化が加われば変形性脊椎症、神経症状を伴う場合には脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、との具合にである。

 股関節や膝関節の痛みもしかりである。これらの関節は“荷重関節”とも呼ばれ、常に体重という大きな荷重に耐えているのである。「変形性膝関節症」での膝の痛みは、体重に耐えかねてすり減った軟骨が悲鳴をあげているのだ、と考えていただきたい。

 人工膝関節置換術の適応となる人の実に70%以上が肥満の患者さん、さらに肥満がある場合には、この人工膝関節の耐用年数も低下する。なお、これらの関節の痛みは移動機能が低下した状態(“ロコモティブシンドローム”)の原因となり、さらなる肥満を引き起こす。

 周囲に“メタボ君”呼ばわりされて憤慨しているあなた、まずは痩せましょう。ただ腰や股関節、膝関節に痛みを自覚されている方が、ダイエットのためと歩き回るのはいけません。カロリー制限以外に手立てはありませんので、悪しからず。(近畿大学医学部麻酔科教授 森本昌宏)

 

 

リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181023-00000560-san-hlth


 


【単語】

1.  大敵 : おおぜいの敵。また、強い敵。手ごわい相手。強敵
2.  肥満 : 一般的に、正常な状態に比べて体重が多い状況、あるいは体脂肪が過剰に蓄積した状況を言う。
3.  内臓 : 動物の内腔にある器官の総称。消化器・呼吸器・泌尿器・生殖器・内分泌器をいう。
4.  脂肪 : 脂肪酸とグリセリンのエステルのうち、常温で固体のもの。動物では皮下・筋肉・肝臓などに貯蔵され、エネルギー源となる。植物では主に種子に含まれる。→セルライト
5.  蓄積 : たくさんたくわえること。また、たまること。たくわえ。
6.  抵抗性 : 生体が、自己を防御・維持するために、病因となる環境条件や薬剤の作用、微生物の侵入、異種細胞の移植などに対して抵抗する性質。
7.  病態 :  患者の病気のようす。その人の病状。病的な状態。
8.  脂質代謝 : 生物から単離される水に溶けない物質を総称したものである。特定の化学的、構造的性質ではなく、溶解度によって定義される。
9.  高血圧 : 診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上、あるいは家庭で測定した血圧が135/85mmHgを越えて高くなることを指す。
10. 耐糖能 : グルコースの処理能力の指標で,通常グルコースを経口もしくは血管内に投与し,一定時間後,もしくは経時的に血中グルコース濃度を定量して判断する。糖尿病の基礎検査の一つ。
11. 集積 : 集めて積み上げること。また、集まって積み重なること。
12. 判定 : 物事を判別して決定すること。また、その決定。
13. 飢餓 : 食べ物がなくて飢えること。飢え。
14. 障害 : 個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること。
15. 血管 : 体内各部に血液を送る管。動脈・静脈・毛細血管に分けられる。
16. 疾患 : 病気。やまい。
17. 狭心症 : 心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなり、心臓が活動するために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気。
18. 脳梗塞 : 脳を栄養する動脈の血行不良により、酸素や栄養を受けている神経細胞が死ぬことでさまざまな症状をきたす病気。
19. 厄介 : めんどうなこと。扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。また、そのさま。
20. 増悪 : 病状などがさらに悪化すること。
21. 疫学 : 人間集団を対象として、病気の原因や本態を究明する医学の一分野。感染症の原因や動向を調べる学問であったが、今日では、公害など広く健康を損ねる原因などを研究対象とする。
22. 変形性脊椎症 : 主に加齢により生じる椎間板や椎体の変化のこと。
23. 脊柱管狭窄症 : 脊髄が納まっている「脊柱管」の一部が通常よりも狭くなり、神経もしくは神経と共に走行する血管が圧迫されることから生じる病気。
24. 股関節 : 大腿骨(だいたいこつ)と骨盤とを連結する関節。髀臼(ひきゅう)関節。
25. 置換 : 置きかえること。

 

 

인쇄하기