アメリカの情報機器メーカー、ゼロックスは、富士フイルムホールディングスによる買収の合意を破棄したと発表し、大株主による反対を受けて計画は白紙に戻る形となりました。
ゼロックスをめぐっては、富士フイルムホールディングスがことし1月、買収することで合意し、子会社の富士ゼロックスと経営統合させ、規模の拡大で競争力を強化する計画でした。
しかし、大株主のアイカーン氏らが、ゼロックスの価値が過小評価されているなどとして計画に反対したことを受けて、ゼロックスは今月1日、ジェイコブソンCEOを含む7人の取締役が退任すると発表しましたが、3日には一転して全員が残留すると明らかにし、混迷が深まっていました。
そしてその後の協議の結果、ゼロックスは13日、富士フイルムホールディングスによる買収の合意を破棄すると発表し、計画は白紙に戻る形となりました。
ゼロックスは今後、新たな経営陣のもとで買収計画にかわる経営戦略を議論していくとしています。
大株主のアイカーン氏は声明で「今回の買収計画について、ゼロックスが最終的に破棄したことを非常に喜んでいる。きょうはゼロックスにとって新たな始まりを告げる日だ」と述べ、今回の判断を評価する考えを示しました。
 
 
 
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【単語】
1.破棄:破って捨てること。  ② 約束を一方的に破ること。 
2.白紙に戻る:進行中の物事が最初の状態に戻ること
3.合意:二人以上の者の意見が一致すること。 
4.値打ち:①その物や事柄がもっている価値。 役に立つ程度・度合いや、その物の品位。② 品物の値段。あたい。
5.混迷:混乱して、分別に迷うこと。複雑に入りまじって、見通しがつかないこと。
6.規模: 物事の構造・内容・仕組みなどの大きさ。
7.一転する:物事が急な速度で変わること
8.議論:互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。
 
 
 
【質問】記事を呼んで次の質問に答えてください。
1. 米ゼロックスが 富士フイルムによる買収合意を破棄した理由は何ですか?
2. ゼロックスの今後の計画は何ですか?