日本海に面した青森県深浦町は、町内に常駐する医師が1人しかいなかったため、4年前、新たに町営の診療所を開設する計画を打ちたて、年収2200万円や、家賃や光熱費が無料の住宅を提供するという条件を示して医師を募集しました。
これまでに2人の医師が応募しましたが、家庭の事情などを理由に辞退し、結局、去年12月まで3年余りかけても1人も採用できませんでした。
このため町は公募で確保することを断念し、かつて町内で勤務した経験がある青森県三戸町の76歳の医師に頼み込んで、ようやく来月、診療所開設のめどが立ったということです。
青森県は人口10万人当たりの医師の数が、おととし平成28年の時点で全国で7番目に少なく、県内では弘前市とその周辺を除くすべての地域で全国平均を下回るなど医師不足が深刻化しています。深浦町は「精いっぱいの条件を示しても医師を確保するのは容易ではなく、地方の市町村が独自に医師不足を解消するのは難しいのが現状だ」と話しています。
 
 
リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180508/k10011430621000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004
 
 
【単語】
1.過疎地:人口が急激かつ大幅に減少したため、地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態をいう。
2.募集:広く呼びかけて必要な人や物を集めること。
3.採用:適当であると思われる人物・意見・方法などを、とり上げて用いること。
4.断念:自分の希望などを、きっぱりとあきらめること。
5.打ちたて: 物事をしっかりと定める。確立する
6.家賃:家や部屋の借り賃。たなちん。
7.辞退:勧められたことを遠慮して断ること。また、自分の既得の地位・権利などを遠慮して放棄すること。
8.めどが立つ:予定や計画について実現・達成の見通しがつくこと。何とかなりそうな様子。
 
【質問】記事を読んで次の質問に答えてください。
1.青森県深浦町では何故医師が採用できませんでしたか?
2.青森県深浦町はどんな条件で医師募集をしていましたか?
3.青森県はどんなところですか?